安心、安全のインプラントを目指して(シュミレーションソフトの進化~補綴主導型のインプラントへ)
今回の話は専門的になります
当院で導入しているシュミレーションソフト(SimPlant)が進化しました
今までは骨のみを用いてシュミレーションしていました
今まではここまでしかシュミレーションができませんでした
この4月よりワックスアップした模型をスキャンし、CT画像と重ね合わせることで粘膜と最終補綴物(人工歯)をさらに詳しく診断することができるようになりました
歯科技工士がワックスアップした模型をスキャンし、CT画像と合成できるようになりました
これまでは硬組織の骨のみでしたが今回より軟組織の粘膜まで再現され、より正確な土台(アバットメント)を選択できるようになりました
骨の上に粘膜のライン、最終人工歯のラインまで表示されます
技術の進化には本当に驚かされます
今までは骨にインプラントを埋入し、それに合わせて補綴物(人工歯)を製作していました(外科主導型)
ですので無理な方向にインプラントをいれてしまうと上の人工歯に審美的な問題が出ていました
粘膜から金属部分が見えてしまう、最初の計画と歯の形が違ってしまうなどです
今回の進化によって最終目標となる人工歯の形に合わせてインプラントを選択できるようになったのです
(補綴主導型)
これにより歯科技工士との連携がうまくいき、洗練された人工歯をつくることができます
今まで私がやってきたことが間違っていなかった(アナログ的なやりかたでしたが・・・)
時代がそれに追いついてきたのです(デジタル方式へ)
時代の流れは外科主導型から補綴主導型へ移行しようとしています