2026年7月4日
歯を抜かれてしまった。歯をいれてほしい。
患者さんの主訴。右上の歯を抜かれてしまった。
抜かれてしまった。この言葉はとても重い言葉だと思います。
歯科医師と患者さんの信頼関係の崩壊を意味します。
患者さんは他院に通院されていました。何の説明もなく抜きましょうと言われるがまま歯を抜かれてしまったということでした。
不信感を持たれた患者さんは私の医院を探し、相談に訪れました。
初診時に資料どりを行いました。パノラマレントゲンを診断したところ右上345を抜歯されていました。

咬合支持(噛める部分)が右側しかないのでその負荷がかかって歯が折れてしまったのかなと推察しました。
治療計画として右上に3本のインプラント、左下に1本のインプラントを提案しました。
術前の口腔内写真です



手術直後のパノラマレントゲン写真です

インプラント3本埋入しました。
ピンクのラインが上顎洞(蓄膿症で膿がたまる空洞部分)の洞底部分で骨の厚みが薄く、そのままですとインプラントが固定できないので、ソケットリフトという術式を用いて洞底部分を持ち上げてインプラントを埋入しています。
黄色いハイライトは洞底部分を貫通している部分です。
他院では骨がないのでインプラントはできないと断われることもありますが、当院では対応できます。
通常ですと骨ができるまで待機するのですが、初期固定が十分に取れましたので即時荷重できると判断し仮歯(プロビジョナルレストレーション)を即日装着しました。



手術直後の口腔内写真になります。
手術したその日に仮歯を装着します。十分な初期固定を得られる技術があるからこそできる治療です。
翌日消毒の際も痛みはなく、腫れもなかったです。
ご家族の方からもう歯が入ったの?とびっくりされたそうですがこれで終わりではありません。
歯肉の形が整ったのち、印象、クラウン装着を行います。
私は抜歯即時埋入の第一人者である林揚春先生の手ほどきを受けました。

先生の提唱する患者さんファーストの気持ちを忘れることなく、技術の向上に邁進していこうと思います。
インプラント症例は下記よりご覧ください
https://www.kuroki-dc.com/works_category/surgery
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